2017BNPパリバ

今年はじめてのATP1000大会のBNPパリバ・オープン テニス トーナメント(ハードコート、USA、インディアンウェルズ)が始まります。

 

錦織圭の今期、最初のATP1000大会でもあります。錦織は、この前のリオ・オープン(ATP500) では、まさかの初戦敗退でした。

 

もちろん、相手のトーマス・ベルッチ(ブラジル)がたいへん良かったことも確かですが、クレーコートでの調整があまり良くなかったことも原因の一つに挙げられています。

 

しかし、今回のBNPパリバ・オープンは、錦織の最も得意とするハードコートなので優勝の期待が膨らみます(日程:3月9日〜3月19日、現地時間)。

 

 

テニスの国際的な組織であるATPが算出するATPポイントの合計順位が男子テニス選手の実質的な順位を示しています。

 

ATPポイント制では、4回のグランドスラム大会の優勝者には2000ポイントが与えられます。

 

そして、このポイントは、次の年の同じ大会が始まるまで1年間有効となります。

 

ATP1000の大会では優勝者に1000ポイントが与えられます。上位30位までの選手は、グランドスラム大会4回とATP1000(全部で9回)には、出場義務があります。

 

今回のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)のように出場できない場合は0ポイントとなります。

 

残りのポイントは、ATP500の中から3試合とATP250の中から2試合分しか加算されません。なお準優勝者は優勝者の6割程度のポイントが得られます。

 

以下も大体同じです。したがって、グランドスラム大会はもちろんですが、ATP1000の大会は、たいへん大事になります。

 

錦織は残念ながら、まだATP1000の大会では優勝経験がありません。

 

しかし、昨年は数回ほど決勝戦までは進んでいますから、今年こそはという気持ちはあるでしょう。

 

ATP1000の大会は、強い選手はほとんどグランドスラム大会と同じで、3セットマッチが違うだけですから、優勝するのは確かに難しいことです。皆で錦織選手を応援しましょう。

 

さて、ATPからやっとドロー表やシード選手が公開されました。

 

同時に、各ブックメーカーから、オッズが示されています。

 

 

 

このオッズ表を見てベスト16に出てくる可能性が高いのは、だれでしょうか?

 

初めのグループでは、第1シードのアンディ・マレー(イギリス)か第30シードのフェリシアーノ・ロペス(スペイン)が残り、やはりマレーが出てくるでしょう。

 

次のグループでは、第21シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)と第16シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)の可能性が高いです。スペイン同士ですが、バウティスタ アグートが上がってくるでしょう。この2人の差はかなりあります。

 

次のグループでは、第11シードのダビド・ゴファン(ベルギー)と第22シードのアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)が勝ち進むでしょうが、ゴファンの力が抜きん出ています。

 

4番目のグループでは、第7シードのジョウーウィルフライ・ツォンガ(フランス)と第27シードのパブロ・クエバス(ウルグアイ)のシード選手の可能性が高いでしょう。ここには、ファビオ・フォニーニ(イタリア)がいます。彼の実力は高いものがありますが、このところのツォンガの調子がとても良いので、ここでは結局、ツォンガが出てくると思います。

 

 

 

5番目のグループでは第3シードのスタン・ワウリンカ(スイス)と第28シードのフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)が順当な線ですが、ここにはアレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)がいます。私はここでは、ワウリンカとドルゴポロフの争いになり、やはりワウリンカが出てくると思います。

 

6番目のグループは、第13シードのトマス・ベルディヒ(チェコ)と第19シードのイボ・カルロビッチ(クロアチア)ですが、伏兵のバーナード・トミック(オーストラリア)がいます。ベルディヒの取りこぼしがなければ、ベルディヒが出てくるはずです。

 

7番目のグループでは、第10シードのガエル・モンフィスと第20シードのジョン・イズナー(アメリカ)が上がってくる可能性が高いです。モンフィスとイズナーはどちらが勝つかは微妙です。イズナーが勝つことにしておきます。

 

8番目のグループでは、第8シードのドミニク・ティエム(オーストリア)と第29シードのミーシャ・ズベレフ(ドイツ)が上がってくるでしょうが、実力的にはティエムが出てくると思われます。

 

 

 

9番目のグループでは、第6シードのマリン・チリッチ(クロアチア)と第32シードのマルセル・グラノリェルス(スペイン)が上がってくるでしょうが、実力的にチリッチがかなり上です。

 

10番目のグループでは、第12シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と第17シードのジャック・ソック(アメリカ)が順当なところでしょう。ここでは、ディミトロフが上がってくるでしょう。彼は、今年は調子が良いと思います。

 

11番目のグループでは、第14シードのルカ・プイユ(フランス)と第23シードのサム・クエリー(アメリカ)ですが、プイユが断然強いと思います。

 

12番目のグループでは、第4シードの錦織圭(日本)と第25シードのジル・ミュラー(ルクセンブルク)ですが、錦織の勝ちは揺るがないでしょう。

 

13番目のグループでは、第5シードのラファエル・ナダル(スペイン)と第26シードのフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)ですが、やはりナダルでしょう。今年は、ベルダスコもたいへん調子が良いように見えますがどうでしょうか?

 

14番目のグループでは、第9シードに入って来たロジャー・フェデラー(スイス)と第24シードのスティーブ・ジョンソン(アメリカ)ですが、これは当然ながらフェデラーでしょう。今年は、フェデラーもたいへん調子が良いです。フェデラーが全豪で優勝したのは、偶然ではなく、バックハンドストロークの格段の進歩があります。これまでフェデラーの最大の欠点と言われていたバックハンドのクロスもストレートも本当に強くなり、攻撃用のストロークに変貌しました。全豪で錦織がフェデラーに勝てなかったのは、フェデラーのバックハンドのストレートが予想外に強く正確だったからです。フェデラーの天下がまた来るかもしれません。

 

15番目のグループでは、第15シードのニック・キリオス(オーストラリア)と第18シードのアレキサンダー・ズベレフ(ドイツ)ですが、これはどちらが勝つかは難しいです。伸び盛りのズベレフをとりたいです。

 

16番目のグループでは、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と第31シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)ですが、これはジョコビッチでしょう。デル ポトロも実力者ですが、あの手首を酷使するショットに頼ることが多いので、長続きはしない宿命だと思います。年齢とともに、体の一部だけに負担がかかるようなショットをする選手は、怪我が増えてランクが下がって来ます。その点で、フェデラーはやはり凄いと思います。

 

この16人の選手の中から誰がベスト8に残るでしょうか?

 

第1と第2のグループからのマレーとバウティスタ アグートではマレーの実力がかなり上です。

 

次のグループでは、ゴファンとツォンガの争いですが、現時点ではツォンガの方が調子が良いでしょう。ただし、ツォンガは調子の波の大きい選手なのでその点が少し心配ではあります。

 

次のグループでは、ワウリンカとベルディヒとの戦いになりますが、これはワウリンカで決まるでしょう。

 

次のグループでは、ティエムとイズナーですが、これはティエムの方が実力としてもかなり上です。

 

 

次のチリッチとディミトロフとの勝負は、判断は難しい。現在の調子から言えば、ディミトロフの方を押したい。

 

次が 錦織とプイユの争いになります。ATPランクから言えば、錦織の方がかなり上です。しかし、プイユは伸び盛りで実力も十分あります。その点ではたいへん危険な相手です。錦織は、気を許さずに全力で向かってほしいものです。

 

次のナダルとフェデラーの戦いは、たいへんです。2人の戦いが、ここであるのはもったいない気がします。3セットマッチですから、ナダルが勝つ可能性もかなり高いですが、フェデラーのバックハンドが再びナダルを粉砕するでしょう。

 

最後の枠は、ジョコビッチとズベレフで競います。現時点での実力では、ジョコビッチがかなり上です。ズベレフがどこまでジョコビッチの牙城に迫れるかが興味の中心になります。ジョコビッチが、出てくるでしょう。

 

この8人の中から準決勝に進めるのは誰でしょうか。詳しく見てみましょう。

 

はじめはマレーとツォンガの争いになります。今年のツォンガはたいへん調子が良さそうですが、それでもマレーに勝つことは難しいでしょう。

 

次は、ワウリンカとティエムの戦いです。これは、実力的にはワウリンカの方が現時点では上でしょう。ただし、ワウリンカは調子の波が大きく、その点だけが心配です。

 

その次は、ディミトロフと錦織の戦いです。ブリスベンでは決勝でディミトロフに敗れましたが、今回は錦織が勝つでしょう。

 

最後は、ジョコビッチとフェデラーの争いになります。去年までなら、ジョコビッチですが、フェデラーのバックハンドショットの強化の結果として、フェデラーが勝つでしょう。

 

 

 

準決勝は、マレーとワウリンカ、錦織とフェデラーということになるでしょう。マレーとワウリンカでは、3セットマッチではマレーが有利です。錦織とフェデラーは、やはりフェデラーということになりそうです。錦織がフェデラーを破るには、フォアショットもバックショットもストレートの精度、的確なスピードが必要です。これはまだ、完成の域には達していないと思います。

 

決勝は、マレーとフェデラーの一騎打ちになるでしょう。マレーはフェデラーのバックショットの強化に驚き、対応できずに敗れるでしょう。